夢見る箱

「黒い砂漠」Calpheonサーバーにてゴバと迷子で周りを振り回してるかもしれない人の日常とぼやき・・・

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[妄想ストーリー] あなたのいるこの世界

リネージュⅡの世界にようこそ~





前日に書いた妄想がもわもわもわと頭のなかで膨らんで・・・(ry
ちょっとショートストーリー仕立てにしてみようかと!
妄想が苦手な方はご注意を―――――――|彡サッ!




[注意]
 *6/18にUPしたSSを元に妄想炸裂しています・w・
 *完全なるフィクションです! 妄想炸裂してますが・・・(・・













 あなたのいるこの世界 


「そろそろ行くぞ」
 いつまで経っても動こうとしない私に、彼はそう言うと手にしていたカップを置いて立ち上がった。
「うん・・・・・」
 カップに残ったミルクを飲み干して彼の後に続こうとしたけれど、やっぱりすぐには動けなかった。
 飲み終えたカップを握りしめ、それでもまだ動こうとしない私に彼は不審そうな目を向けながら私の顔を覗き込む。
「・・・・・・・どうした?」
 いつもと変わらない優しい声。
 最前線で戦っているのに、彼はいつもそう。自分は傷ついてでも決してその手を緩めることなく、的確に敵をなぎ倒しいつも誰かを守っている。
 華麗なまでのその剣さばきは見る者を圧倒する。でも、その強さは人々を守りたいという強い思いから成り立っているということを私は知っている。

 だから――――――――――私は怖い。

 彼はきっと、これから先も誰かを守るために剣を握りつつける。休むまもなく魔物たちを倒していく。自分の手がどれだけ魔物の血に染まったとしても、彼は生きている限りその手を休めることはないだろう。
 でもそれは・・・・・・・・彼の命と魂をを少しずつ削りいずれは彼の命さえ奪ってしまうに違いないのだ。
 私はそんな彼を止めることも出来ず、ただ彼の後ろから祈ることしか出来ない。

 どうして私はこんなに弱いのだろう?
 彼を失いたくないという気持ちで胸が潰れそうになる。

「また何かマイナス思考してるな?」
 彼が苦笑いを浮かべながら私の頭を大きな手でポンポンと触る。
「だって・・・・・・・・・・・・」
 小さくつぶやく私に、彼は私の視線に合わせてしゃがみ込んだ。彼の匂いが仄かに鼻孔をくすぐる。
「いいか、何度も言うが俺は死なないんだぞ?なんたって勝利の女神がいつもそばにいるんだからな」
 私の大好きな満面の笑みで彼が言う。太陽みたいに暖かくて誰をも幸せにするかのような優しい笑み。
 戦闘中は決して見せることのない笑みだけれど、短い時間ではあるけれどこうして村に戻った時はいつも私を癒してくれる。そしておそらくは、彼を知るすべての人が彼の笑顔に救われているに違いないのだ。
 彼とペアを組んでもうどれくらいになるのだろう。まだ1年の半分も経っていないはずなのに、ずっとずっとそばにいたかのような錯覚に陥るほど私は彼の笑顔に癒やされてきた。
 彼のその強さと優しさは一体どこから来ているのだろうか・・・・・・・。
「・・・・・・・おい、聞いてるか?」
 彼が私の頬をむにゅっとつまむ。
「痛い・・・・・聞いてるもん・・・・・」
「じゃあわかるだろう?俺の女神はおまえだ。他の誰でもないおまえなんだぞ?」
 私の顔が歪んだ。
「でも・・・・・昨日・・・・・・・・・・・」
 瞼に涙がにじむ。私は彼の背中に手を回すと、そっと抱きしめた。

 ―――――――そう昨日。彼は私を守ろうとして後ろから魔物に襲われた。私の直ぐ目の前で。
 幸いにも、傷はそう深くなくパージで素早く毒を抜き事なきを得た。
 幾度と無く目にしてきた光景。これからあと何度こんな胸をえぐられる様を見なくてはならないのだろうか・・・・・。
「あれほど気にするなと言っただろう・・・。ばかだなおまえは」
 彼の声が耳元でささやく。
「ばかだもん・・・・・・・・」
 背中の傷をそっと撫でながら小さくライトオブリグロースを唱える。小さな光が彼の背中を覆う。
「ほら、もう大丈夫だろう?俺の女神さま?」
 そう言うと彼は私の手の中からするりと抜け出し立ち上がった。彼の声は先程までと違って少し怒ってるように聞こえた。
 急に変わった態度に少し戸惑いながら、私は立ち上がった彼を見つめた。
「さ、とりあえず外に出よう。もうすぐ夜が明ける」





 ハイネスの宿屋を出ると、暗かったはずの風景が変わりつつあった。朝日が今日一日の始まりを告げるかのように静かに照らし出していく。星々が徐々にその姿を隠し、青い空が少しずつ広がっていく。
 私は彼の背中を追って歩いた。宿屋を出てからというもの、彼は一言も声を発していない。先ほど怒ってるかのように聞こえた声は間違ってはいなかったようだ。
 こんな彼を見たのは初めてだった。何を言っても何をやらかしても笑って「・・・ばか」の一言で済んでいたのに。

「ね・・・怒ってるの?」
 言いようのない不安に襲われ、ハイネスから今日の依頼を受けたヘルバウンドに向かうゲートを抜けたところで恐る恐る口にしてみた。
 ふと立ち止まる彼。
 顔色をうかがうように背後から回りこんでその顔を覗き込む。

「・・・・・不安なのはおまえだけじゃない」

 思ってもみなかった言葉が耳に入る。
 無表情だった彼の顔が心なしか歪んで見えた。

 ――――――あなたも不安なの?
 そう言いかけて口を閉じた。
 彼の表情があまりにも悲しそうだったから――――――――――。

「俺が・・・・・・・無心に魔物を倒すのはなぜだと思う?」
 なぜだか彼の声がいつになく切なく感じる。
「みんなを・・・守りたいから・・・?」
「俺は・・・・・・・そんな出来た人間じゃない」
 困ったような自嘲的にも見える笑みを漏らした。
「すべての人を守るなんてそんな大層なことは俺には出来ない。俺が守りたいのは・・・・たった一つだけだ」
 そう言うと――――――彼は私をそっと胸に引き寄せた。
「おまえが愛する人々・・・おまえが愛するこの風景・・・俺は、おまえがいるこの世界を失いたくないだけだ・・・」
 彼の鼓動が聞こえる。温かい肌のぬくもりが私の心を溶かしていく。
 
 大切な人を失いたくなくて、不安な心に苛まされていたのは私だけじゃなかったんだね―――。

 それがわかった今。
 世界中の何よりも、今までに出会った誰よりも。
 あなたが愛おしい。

「・・・・・・・愛してる」

 そう言った私に、あなたは今までで最高の優しい微笑みをくれた―――――――――――。







ホントは臆病な私が、こうしてこの地で魔物退治に参加できるのはあなたがいるから。

あなたが護ってくれるように私もあなたを護りたい。
ちっぽけな自分でもあなたを護れる強い人でありたい。
心も体もあなたとともに―――――――。


――――――――いつまでもあなたのそばに・・・・・。





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